2011年11月18日金曜日

3 妻の不倫発覚 翌日

妻の不倫 発覚 翌日
月曜日の朝、
我が家の朝は、妻が一番におき
子供たちが2番目
僕は、3番目に起きる。
しかし この日は違っていた。
僕も妻も寝ていない
子供たちを 通常の時間に起こすだけがいつも通りだった。

僕は、まず 子供たちにお礼が言いたかった
そして 抱きしめたかった。
昨日、子供たちの優しさで 僕も そして 妻も 救われているからだ。
子供たちが、1階に降りてきて
まず 長女に ありがとうな 助けられたよ… と抱きしめながら声をかける
長女は どうしたぁ~ん  となんだか 恥ずかしげ・・
そして次女にも ハグをし お前もいてくれるから パパとママが
仲良くできるんだよ・・ と声をかける
次女の方は、まだ よく分かっていないみたいで
ハハハ と笑っている。
さて、
僕には大事な仕事があり、出かけなければならないので
妻にも仕事に行くよう催促をした。
昨晩の話し合いの中で
男に別れを告げ けじめをつける事
こんりんざい 男と話をしないこと
この話をしないのにも 実は条件がある
本当は、妻の仕事を辞めさせたいのだが
僕自身 妻に仕事を辞めてもらうと 生活が成り立たなくなる
そして、男は、妻と 同職場
仕事の中では どうしても業務連絡等の話が発生するのだ。
正直 嫌な気持ちなのだが
僕にも責任があるので そこは認めることにした。
後に男の方にも釘を刺さなければならないと考えた。
そして その男との話し合いの件
今は、会いたくない…
その旨 男に伝えるように 妻に言って
見送った。

僕の方はというと、妻が出かけてから30分後にクライアントに所に行かなければならなかった
道中 車で 1時間程度かかる。

また、車の中が 苦痛なのだ・・・
そして、あることに気づく
妻の職場の横を通ることになったのだが
自宅と妻の職場の間に 一か所だけ ラブホテルが見えるのだ…
妻は、きっと 職場から その男を 駅まで送るとか何とかで
一緒に車に乗り このラブホテルでひと時を過ごし
それから男を駅まで送っていたのだろう… と…
男は、電車通勤というのは 妻の携帯の履歴で解っている。
そう思うと 吐き気をもよおす。
そして また悔しさが 込み上げる。
この道は、もう 僕には通れない…
メイン国道なのに…
さらに、その頃 すでに妻は男に会える時間…
きっと 話をしているはず… と思うと いてもたってもいられなくなる
しかし、今は、運転中
携帯を操作することが出来ない。
そうやって 思いつめ、考え込んでいると
また どんどんと 呼吸が早くなり、手が震えだす…
このままでは、運転ができない…
早く 目的地に着かなければ…
目的地に1時間前に着いた。
いつもなら ギリギリなんだけれども
とにかく 気を紛らわそうと思って 早めに自宅を出たが
あまり効果はなかった。
そして、妻に電話をする…
出てこない…
2分おきくらいに 何度も電話する…
出てこない…
また 余計な想像を 頭の中でする。
男と話し込んでいるのか…
辛い思いをして 泣いており 出れないのか…

メールを送る
「泣いて 出れないのか・・?」

とにかく 妻の声が聴きたい
仕事は、もう頭の中が一杯で 何も手が付けれないのはわかっている
でもどうせなら 妻の声を聴いて 安心してから仕事がしたい
そう思ったのだ。
何回も まるでイタズラ電話かストーカーのように 妻に電話をかける
自分でもおかしい と思っている。
でも制御が効かない自分がいる。
電話を繰り返していると その間に 妻から着信があった かけ始めてから40分ぐらい経過していた
「もしもし・・ ごめんなさい・・」 と妻の冒頭
なんで出れなかったの… 
「現場には、携帯を持って行っていないので 出れなかった ごめんなさい」
男と話をした?
「それが、休みみたいで 何でも奥さんの調子が悪いとか・・ という 連絡が入ってるみたい」
この時、自分の中では、
え? 男 自分の妻にカミングアウトしたのかな… と思った
とにかく 男が休んでいる以上 話を進めることが出来ない
わかった と妻に解凍し 電話を切った。
そして 僕は仕事に向かう。
案の定 めちゃくちゃだった
人の話も上の空…
それに 気づかれないよう 必死に自分を演じたのだが…

仕事も終わり、帰りの途についた
変わらず 不安に襲われる
色々 考え事をして帰っていると
慣れ というものは怖いものである
無意識に 通りたくない道を走っている。
また ラブホテルの看板が見える
そして 凹む…
自宅についても 何もできない・・・
ヘンな疲れが ドッと押し寄せる
ソファーに体育座りで腰掛け 動けない…
日が暮れてきて 部屋も暗くなってきた
でも 電気をつけるのも面倒くさい…
いつの間にか 真っ暗で静まり返った中で 考え込んでいた。
そんな中 妻が子供と一緒に帰ってきた。
子供たちは、いつだって元気だ。
救われる。
「ぱぱ!! ただいまぁ!!」
と 飛んで入ってくる
続いて 妻が入ってくる。
まず 僕の顔色を伺っていたようだ。
なんで 部屋暗いの? と娘が聞いてくる
パパ 今 何もしたくないんだよ… 元気ないんだよ…
パパ 今 さみしいの? と次女が聞いてくる
あぁ・・ さみしいんだ・・・
近くには妻もいる 子供の前で どのような態度をとったらいいのかわからない…
でも 子供たちにも 妻が悪いことをした ということは伝えたかった。
「ママがね… ものすごく悪いことをやったんだよ  それで パパ元気がないんだよ…」と
子供たちは「ふ~ん・・」と
妻に 何をやったのか聞くのかと思いきや もう今日学校であった次の話題に…
晩御飯
妻は、いつも通りに 晩御飯を作り
家族一緒に食事をする。
子供の前では、少しでも元気に・・ と思い
一生懸命 子供の話を聞いて 笑った。
妻も 一生懸命 話を合わし 会話のキャッチボールに入っているようだった
今までなら ふ~ん とか へ~ そぉ~・・ で終わっていた終焉だったが
これって なんで? どういう意味なの? とか 僕に意見を求めてきたりしていた。
なんか 10年ぶりぐらいに そうやって妻が返してきてくれたので 嬉しかった。
僕も その妻の質問に 嬉しそうに力説したりしていた。
あぁ・・ 幸せな夫婦に 戻れるかな・・・ と思った。

でも、また ちょっとしたきっかけで すぐに苦しみがやってくる。
それは、食事も終わり、寝静まるとき
昨晩寝ていないので、お互い睡眠不足になっている。
妻はというと、布団に入るとき
「今日は、寝かせて…」と一言 僕に言い
3分後に 寝息を立て始めた。
僕は、そんなに簡単に寝れない…
嫌な事、辛いこと そして何より 妻が違う男と寝ている所を想像してしまって
やりきれない思いになり 寝ることが出来ない
そして、妻の「今日は、寝かせて…」という言葉にも 腹が立つ
誰のせいで 僕は寝れなくなっているのだ… と
そういうことを考えている横で スヤスヤ寝られていると
コイツには この問題は この程度の事なのか・・・ とか 思い出し
妻を叩き起こした!
「お前には、この程度の問題なのか? 誰かのせいで 寝れなくて苦しんでるんよ
どういう神経しているんだ…」と
妻は、黙って 僕の要求にこたえようとしていた
妻には申し訳なかったが 本当に寝れない…
寝られる妻にも腹が立つ状態だった。
どうしたら 寝られるか 考えるようになった。
男って 嫌だな と思うのが
射精すると 楽になれるんだよな…
つまり、自分で射精するか 妻に協力してもらうしか手段がないのだ
僕は、後者を選択した。
妻は、「やったら寝られる?」と聞いてくる
正直 わからないけど 「たぶん」 と答えた
妻は、また 自分の身を僕に預けてくれた。
人のセックスは どんなセックスかわからないけど
自分たち夫婦のセックスは、いたって普通だと思う。
歳を重ねて 色々な女性と付き合ってきてわかったのは、
エロ雑誌、エロビデオの情報と 本当の女性の体には かなりの差があることが
分かってきた。
情報では、言葉で攻めた方が 女性は感じる というが
僕の妻は、嫌がる 
後に紹介するが 僕には何人か 女性で性の話を割り切って聞ける友達が数人存在する
その人に聞いても あまり言葉で攻められるのは嫌だという。

でも、愛しているよ・・ とか 好きだよ・・・ というのは妻に言いたい

実は、3年位前までの妻とのセックスでは、愛してるよ とたまに言っていた。
妻も それにこたえるように 私も・・ と言って 僕を受け入れてくれていた。
やっぱり、2年位前…
いつも通り 妻とセックスをしている時に 愛しているよ・・・ とささやいても
返事が返ってこなかった…
それから 愛のささやきをしないようになったのだが
僕としては、あまり気にしていなかった。
妻を抱ければいいや・・ と思っていたのかもしれない。
今回、妻から 愛している という 言葉が欲しかった。
でも 僕から 愛してる… と言っても 返ってこないだろうと思った。
最近まで 別の男性と寝ているのに 言えるはずがないと思った。
だから、妻にこのように要求した。
「嘘でもいい、僕にこう言ってほしい…
愛してる… ごめんね…」って・・・
30秒ほど 沈黙があり 妻の中に入っている状態
妻は「愛してる・・・・・」
そして、急に涙をあふれさせ 僕の左腕をつかんでいる妻の右手にギュッと力が入り
「ごめんね…   ごめんね…」と繰り返された。
しばらく妻は、また声を押し殺して泣いていた。 僕は 嘘かもしれない 妻の「ごめんね」に
少し楽になれた。
すると どういうことだろう
眠りは浅かったが、2時間は寝ることが出来た。

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