2011年12月20日火曜日

6 妻の不倫相手と会う「けじめ」

妻の不倫相手と 駅構内で話すことにした
近くに茶店とかはないし そんなに気を使うこともない
冒頭、男は、まず 僕に詫びを入れてきた。
「大変申し訳ありませんでした」と・・
奥さんとも話した時 なぜこうなったのか 自分でもわからないという
ただ いつまでも続けることが出来る付き合いではない とお互いに認識し合っていたみたいで
いつ 終わるのか・・ という話は していたとのこと。
その男 いわく 奥さんとの結婚が早く
(僕にとっては だからどうした・・ という感じだったが)
違う女性と遊んでみたい という 気持ちがあったという
そういう中で うちの妻が 良い反応を示していた とのこと
職場には 男ばっかりしかいないので その中の 唯一の女性でもあるのがうちの妻なのだ
ただ 僕も依然 その会社の務めていたし 妻の知っている人は全員知っていたので
安心していたところもある。
ところが、この男は 僕の事を全然知らなかったという
会社じゃそれなりに有名だったのだが…
つまは、僕の事を いっさい 男に話していなかった。
僕が、もと 同じ職場で働いていたことを 言うと びっくりしていた。
とにかく 僕としては、 今ここで 愚痴を言っても始まらない
殴ったところで すっきりするわけでもない。
今から どうするのか という 未来を 決めなければならない。
とにかく 仕事では仕方がないにしても
一切の妻へのちょっかいをやめてもらいたい と告げた
その所 了承してくれた
(言葉では なんぼでも 嘘が言えるからね・・・)

もう一つ、出かける前に思いついた秘策を 実行した。
とにかく うちだけの家族がこのようなトラブルになっていることが
腹が立つ
男は、嫁にカミングアウトしたというが 本当のところの事実が知りたかった

なので 男に
悪いようにはしないので 電話でもいいので 奥さんと話をさせてもらえませんか…
と告げたところ
男は、了承して すぐ奥さんの携帯電話に 電話をかけてくれた
この行為からして
あ・・・ 本当に 奥さんに言っているんだ・・ と その男の誠意を感じることが出来た。
奥さんが出てきたらしい・・・
もしもし・・ 俺だけど・・・
さっき、例の旦那さんに会いに行くって言って 今 会って 話をしているんだけれども
旦那さんが、お前と話がしたいと言ってるんだ・・・
大丈夫・・・?

そのやり取りで、
あ・・・ 本当に 奥さんは 本当に自殺を考えていたんだというのが 伺うことが出来た。

電話を変わる
まず 冒頭 奥さんに対し お詫びをした
「この度は、うちの妻が 大変ご迷惑をおかけしました。大変申し訳ありません」 と
すると 奥さんの方が
とんでもないです うちの夫が悪いのです・・・ こちらこそ 申し訳ありません・・・ と
そして、ご存知かと思いますが、うちの妻と同じ職場でして・・
でも 旦那さんも反省されているようですし 私自身 職場に知っている人間はたくさんいますし
監視をつけようと思えば付けれるのですが、 
でも 噂になり、双方 職場にいられないという懸念も想定されますが
どうしますか? と 聞くと 済みません それは 私も困ります・・・
えっと… かなり ショックを受けておられるとお伺いしています。
大丈夫ですか?
と聞くと
まだ、前を向けません・・ と回答・・・
僕は、また 妻とやり直そうと思っています。 もう 妻の事は許しました。
前を向いて 歩くしかないのです。
と答えると
強いですね・・・
と言いながら 男の奥さん 電話の奥で 泣き出した。
私は、やっぱり まだ前を向くことが出来ません… 

僕が言うのもなんですが、 僕は 妻をゆるし、前を向きます。
旦那さんも反省していること 伺えます。
旦那さんを許してもらえないですか・・・

僕は、なんてお人よしなんだ・・・ と思った。
同時に、隣で僕と奥さんの会話を聞いていた男が そこまでは良い と言わんばかり
僕の肩に手を当て、首を振る・・・
この時、僕の肩に触れる男の手に 寒気を感じた・・・
「僕に触らないでくれ・・・」 と 心の中で叫んでいるのがわかった・・・

電話の向こうの奥さんは、
夫が本当に大変な事をしでかしてしまっているのに、 本当にごめんなさい
でも、少し元気になりました。
たぶん 同じ苦しさだと思います。
本当に 申し訳ございませんでした。
と 向こうの妻・・ 
電話を男に代わる
男は、ごめんね・・・ もう少ししたら帰るから・・・ と電話を切る・・
男が僕に言う
良い人すぎますよ・・・
僕は、「おたくにも 夫婦仲良くなってもらわないと また妻にチョッカイ出されるかもしれんじゃん」と
とにかく、奥さんに本当に話をされていることは確認できた。
もう いうことは言ったので 用はない
早く奥さんのもとに帰ってあげてください。
僕もそうですが、今 一人 というのは とても辛いものです。。
と・・
また お人よしが出た・・・
男は、本当に申し訳ございませんでした。。
と頭を下げ 僕は去りながら 最後に一言だけ吐いて帰る
「二度と 妻にチョッカイを出さないでください」


僕は、今になっても この男に対する態度と対応は
 よかったと思っている。
ヘンに怒りに走ったりするよりも 恩を売っておいて
手を出させなくする方が 効果があったと感じているからだ。
男から、妻へは話しかけてほしぐないが
あんな旦那さん 裏切ってはダメだよ・・ と妻に伝えて欲しかった
という気持ちもある。
現に、僕と話し合いをした翌日 男は妻と少し話をしたらしいが
妻からの報告なので 何を話したのかは定かではない。